募集期間
2022年08月30日~2023年08月31日
担当課
観光文化交流局・歴史まちづくり推進室
本課題は過去に募集した課題であり、現在は募集しておりません。
解決したい課題
歴史的建造物の民間事業者による活用に向けたマッチングを効率化したい。
想定する解決策
歴史的建造物を不動産市場で効率的にマッチングさせるスキームの構築
提案者側の想定メリット
歴史的建造物を扱う事業者として認知されれば、いわゆる古民家カフェなどを考えているテナントからの物件紹介依頼など、商機拡大につながる可能性があります。
公民連携に期待する事項
不動産仲介業に関わっている民間事業者等からの提案により、所有者、入居者双方の視点から、歴史的建造物を不動産として評価し市場に流通させ、効率的にマッチングされる仕組みが構築されることを期待します。
歴史的建造物が民間活用されることにより、除却されず良好な状態で維持されるとともに、市民が歴史的建造物の良さと、地域の歴史に日常的に触れられる場所を増やす。
歴史的建造物は歴史的・文化的に価値の高い文化財のほかに、その地域固有の歴史を現在に伝える身近なものもあり、日本全国で約150万棟存在すると言われています。名古屋市内においても多数の文化財のほか、身近な歴史的建造物を200件以上登録・認定しています。
しかしながら、これらの歴史的建造物は耐震性の不足等現代の建築物としては性能が低く、そのままでは建造物として使いづらいことから、全国的に除却され、喪失の危機にあります。特に名古屋市では地価が高く、土地活用のために除却される傾向が強く、地域の住民がその地域の歴史を感じられる場が徐々に消滅しています。
民間活用されている歴史的建造物
前述の建築物としての性能不足は改修工事により解決できるため、本市では「なごや歴まちびと」と称して建築士を中心に改修の助言ができる専門家を育成してきました。しかし実際に改修をする際には費用が掛かり、所有者としては将来的にその費用を回収する目途が立たないため、改修する決断ができず放置されたまま負担となっている物件も複数あります。
また、活用にむけて相談をしたいが、どこに相談したらいいのかわからないという所有者もおり、名古屋市が相談を受けることもありますが、最終的に所有者と入居者の不動産取引になるため行政での対応には限界があり、相談窓口として有効に機能していない状態です。
歴史的建造物が除却されることは、地域の住民がその地域の歴史を感じられなくなることにつながります。除却されることなく、住民の皆さまが地域の歴史を日常的に感じられる場所の実現に向けたご提案をお待ちしております。
担当課 | 観光文化交流局・歴史まちづくり推進室 |
---|---|
担当部署の事業の概要 | ・歴史的建造物の保存活用の調査、企画に関すること ・歴史的建造物の保存活用のための相談、登録、支援に関すること ・歴史的な資産を活用したまちづくり及び都市魅力の向上に係る施策の推進に関すること。 ・歴史的建造物を活用した文化施設の整備、運営 |
検討経緯・これまでに実施したことがある施策等 | 本市外郭団体において所有者から活用相談を受けた物件を紹介しています。 しかしながら、未改修のままの紹介で改修案もなく、物件としての魅力に乏しいままの紹介になっています。また、この紹介方法で空き物件を探している事業者のもとに情報が届いている手ごたえもありません。 |
提供企業に求める専門性 | 不動産コンサルタント事業者や不動産仲介事業者等、賃料・価格などの契約条件設定、活用方法・事業収支案の提案、入居者募集、入居後の建物管理などの不動産活用に関する一連のノウハウを持った企業のほか、既存物件の活用によるSDGsへの貢献に意欲的な企業からの提案をお待ちしております。 |
提案できるリソース等 | ・歴史的建造物に詳しい建築士(なごや歴まちびと)の紹介 ・所有者ヒアリングによる所有者ニーズの把握 ・改修案作成に当たって歴史的魅力の文章化 ・歴史的建造物の改修補助制度に関する助言 |
実施予定時期 | 令和6年度以降(予算要求が必要な場合) |
提案の選定方法 | 提案を参考に、あらためて実施事業者の公募等を実施します。 |
予算措置の可能性 | モデル事業(業務委託)の実施等、必要に応じて予算要求を検討します。 |
備考/その他参考情報 |
参考 URL |